歴史の里志段味古墳群

2019年4月1日にオープンした「歴史の里志段味古墳群」。

区画整理の進む名古屋市郊外の住宅地の中に、たくさんの古墳が残されていて、古墳をテーマとした公園として保存されることになった場所です。
この施設は名古屋市教育委員会が整備を行い、中電興業株式会社、岩間造園株式会社、ニワ里ネットそして弊社TONZAKOデザインの4者が共同で指定管理者として運営にあたっています。

ここでの弊社の役割は、公園内の体験農園の運営や古墳時代と現代の生活のつながりを体感していただくためのプログラムの企画運営。
まずは古墳時代の人々は何を食べ、どんな暮らしをしていたのかを想像しながらプログラムを考えなければいけません。
お米は弥生時代に広まったのでOK。でも農園に米を栽培するほどの水が供給できないので難しいかな?野菜は?豆は?イモは?山菜は?

結論としてはサツマイモとしました。でも古墳時代にはサトイモは食していたようですが、サツマイモはまだ日本に来ていません。でもサトイモよりもサツマイモのほうがお客さんには喜んでもらえるはず。

視点を変えれば時代考証など乗り越えられるはずとの思いでプログラムを企画します。
古墳時代にどんな風に農業をしていたのかなと考えれば解決です。当時はすべて手作業。資材も自然の素材。現代農業は機械も使えば便利な資材もあります。
“古墳でエクササイズ”というわけのわからないプログラム名で、お客さんには鍬で土を耕し、畝を立て、稲わらでマルチを敷いてもらいます。その横で我々スタッフは耕運機でエンジン音を響かせて、黒マルチのシートを敷き詰める。
こんな妄想で企画をゴリ押しして、詳しい予告もなしのぶっつけ本番でやってみました。

 

 

 

 

農園の前を歩いている子供たちや家族連れを捕まえては畑に連れ込みます。
最初は恐る恐るのお客さんもいつの間にやら農家風になります。イモのつる苗の植え付けも同じ方法でやってみました。
今週末(原稿執筆日は11/7です)にはサツマイモの収穫体験を行います。
前回参加いただいたお客さんがまた来てくれるのかを考えるとドキドキします。