世の中、音楽、マルシェ、パン、アート、日々様々なイベントが催されています。
TONZAKOデザインでも、マルシェの企画や出店、指定管理で携わっている名古屋市歴史の里(しだみゅー)や春日井市あい農パークにおいても、イベントの企画や運営を行っております。
リニモテラス公益施設がオープン!!
2021年6月に運営が開始された「リニモテラス公益施設」。新たに指定管理者の一員として管理運営に携わっており、オープニングに合わせて「体験農園でサツマイモの植え付け」や「黒板ボード」の設置、「重ね捺しスタンプラリー」などの企画を実施しました。
スタンプラリーは「重ね捺し」という、4つのスタンプで一つの絵柄が完成するようなデザインにしています。リニモテラスがもつ施設のコンセプトを表しつつ、子供たちが巡りたくなるようなデザインにしたいと作成しました。
6月22日から7月31日まで、リニモテラス及びイオンモール長久手に設置させて頂いています。イオンモールの中に場違い(?)な手作りのスタンプ台が置かれている光景はなかなか見られるものではないかもなので、一度足を運んで頂けると幸いです。
イベントの目的を考えてる時に思ったこと。
これらは本来、6月1日のオープニングに合わせて実施される予定だったオープニングイベントのなかで実施するイベントとして提案したものです。
今回は残念なことにイベント自体は延期になってしまったのですが、イベントを考える時にいくつか方向性のようなものがあると思ったことがあります。
例えばですが、壺に石と砂を入れるお話があります。大きな石を先に入れないと、という人生における優先度を説くお話だったと思います。この話を耳にしたときイベントの組み立て方と少しにているな、と思った記憶があります。
大きな石はタイムスケジュールに載るようなメインのイベント。小さな砂や水は時間や人数に制限のない隙間のイベント。イベントを組み立てる時も同じく、集客の核となる「石」を入れ込んでいかないと、大々的な魅力や発信性というものをうまく成り立たせにくい気がします。
本来のお話と違ってくるのは、大きな石を入れた後の余地を埋める「砂」や「水」にもしっかり意義がある点だと思います。核となる「石」は砂より先に入れないと、後から入れ込むことはできません。メインの「石」のイベントを壺の中に詰めながら、余った隙間をうまく「砂」型のイベントが埋めていく。そうすることでずっしりと隙間なく魅力がいっぱい詰まった壺ができあがる。
ここまで考えた時、「壺」よりも「ポトフ」の方がしっくりくるのでは?と思いました。具とスープにそれぞれ役割がありつつ、全体の味を作る。具がないと食べる楽しみが減ってしまうし、スープがないと具が冷めてポトフが美味しくなくなってしまう。イベントでは「砂」や「水」にも意義あるから、より「ポトフ」の例えが近いのかもしれません。
どちらが大事という話ではなく、両方のイベントがうまく互いを補完することで、イベント自体の魅力が高まり、なんといっても「来てはみたものの、何もすることのないお客さん」の数を減らすことができると思っています。
Written by 人見