竹でつくるカトラリー 手作りのススメ

 指定管理でイベント運営に関わっている体感!しだみ古墳群ミュージアムでは、今年度「暮らしの道具づくり」と銘打った手作りの道具作りを行うワークショップを企画しています。

 今は自粛期間のためワークショップもお休みになってしまっていますが、再開に向けて、自分で色々扱えるようになっておきたいものがあります。

それは竹。

 竹はのこぎりとナタがあれば、切ったり割ったり、ある程度のものは簡単に作れる便利な素材です。例えば、太い竹であれば、節を残して切れば器になります。

竹採りからはじめるカトラリーづくり

 箸やスプーンなどのカトラリーづくりに挑戦しようと思い立ったある日、やるからにはと、知り合いから許可を得て、孟宗竹(モウソウチク)の竹林で竹の伐採からスタートしました!シーズン真っ盛りですが、週末にタケノコならぬ竹採りして材料を揃えます。

 切り出した竹を短く切り出し、ナタやノミを使って割っていきます。一口に竹と言っても、肉厚なものから薄いもの、太いものから細いものまで色々生えています。

 まず挑戦してみたのが、菜箸とヘラ。比較的簡単に作ることができて、使ってみた感想としても好評な暮らしの道具達です。調べてみると、使い込むうちに色も変わってきて風合いが増すそうなので、長く丁寧に育てていければと思います。

 作り方としては、箸なんかは削りながら形を整えることを考えて、ある程度太いものを選んで割っていきます。ヘラなどのカトラリー(食具)を作るには、いかに平たい部分を確保できるか、切った断面を見て作れそうなものを想像すると、綺麗な円形よりも楕円形のものが良かったりします。細い竹はカトラリーとしてどう使えるか思案中なのですが、歪みのない円形をしたものは水鉄砲に向いていることなど、手作りの中で色々な気づきがあることも楽しかったりします。

手作りを生活に

 手作りの道具があるだけで、家事が丁寧になる感じがします。また面白いもので、一つ作って実際使ってみると、次の何かも手作りのもので置き換えたくなってきます。できることからコツコツと、次はしゃもじに挑戦したいと思っています。

 春の陽気に誘われて行楽地に出かける。そんなことが困難な今だからこそ、DIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。

Written by 人見