秋探し

何で秋を感じますか?

みなさんは、何で秋を感じますか?
山の上から見ごろを迎えている紅葉でしょうか?
それとも、草むらから聞こえる虫の声? 空に広がるひつじ雲?
やっぱり食欲の秋。旅先で直売所に並ぶ旬のキノコたちでしょうか?
今年も大きな災害をもたらしている台風かもしれません。

クモで感じる秋

私にとって秋といえば、「ジョロウグモ」です。

ジョロウグモは、春に羽化し、夏の間も成虫として生息しているはずなのですが、秋が深まるにつれ、黄色と黒の縞模様がカッコいい、派手な姿に様変わりします。
産卵に向けて、ふっくらとしたお腹を抱えたメスが、大きな巣に鎮座している様子を良く目にするようになります。

実は派手な体色になるのはメスのみで、オスはとても地味。大きさはメスの半分以下ですが、細い体格のため、もっとずっと小さく見えます。
秋になるとメスの巣には大抵1~数匹のオスが居候していて、交尾のチャンスをうかがっています。
メスは、巣にかかったものは何でも食べてしまい、オスも例外ではないようです。なので、オスは命がけ、常に一定距離を保って、メスの脱皮直後や食餌中にチャンスをねらうわけです。

クモというと、一般的には、不快な虫になるのでしょうか。
我が家の軒先に張られるクモの巣は、ヒトの動線上にあるものを除き、観察対象として、あるいは、夜窓辺に集まるガを捕らえてくれるトラップとして、そのままにしています。

日々弱肉強食の戦いが繰り広げられる軒先の9つのトラップ、まだまだ不思議が詰まっているようです。 この続きは、またの機会に。