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『もの言わぬコンシェルジュ ~ままま勝川で育つ場所~』

 定期的に植栽管理を行っている「ままま勝川」。

 植栽管理を通じて、街や人、生き物たちとの様々コミュニケーションが生まれる可能性を感じます。

 植栽管理としては、花の育ち具合や季節の移り変わりの時期をみて、切り戻しや剪定、植え付け、補植などを行い、ままま勝川に訪れるお客様のおもてなし空間を演出しています。

 ままま勝川のような商業施設では、通常業務と並行して日常的に植物に潅水(水やり)することも、結構大変だったりします。そんな場合、乾燥に耐える植物や、夏の暑さにも強い耐暑性のある植物を選ぶと良いかもしれません。

 例えば、オレンジの「ままま看板」の足元に植えたユーホルビア・ゴールデンレインボー。 乾燥にも耐え、耐暑性もあるカラーリーフです。春に咲いた茎を切り戻したら、また花が付きました。真夏の38℃の暑さもへっちゃらな頼もしい植物です。

 季節になると、「ままま勝川」の植物たちも花を咲かせます。10月には、アベリアとウエストリンギアが開花、マホニア・コンフューサにつぼみが来ていました。季節の変化とともに、「ままま勝川」を訪れるお客さんや待ちゆく人たちの目を楽しませてくれています。

「ままま勝川」に訪れるお客さん

 商業施設にいらっしゃってくださる方の他に、「ままま勝川」にはカマキリやチョウ、小さな虫たちも遊びに来てくれています。

 昆虫などが訪れるということは、生き物の住処として庭がきちんと機能している証拠です。これからも、小さな訪問者のための場所でもあってほしいと思います。

 さらに!道路側のオリーブに実が一つなっていることも発見しました。

 ただ綺麗に植えるだけでなく、生き物や植物そのものが育ってくれる庭づくりができていると嬉しくなります。

自転車置場化禁止作戦!!効果は如何に?

 去年の4月。植栽を手掛ける前は道路側が自転車置き場になっていました。

 来てくださるお客様が気軽に停めて頂けるのは良いのですが、車の往来もあることから、自転車置き場としてなるべく使わないようにしなければ。ただ、禁止看板を置くような無粋なことはしたくない。植栽達に頑張ってもらうことにしました。

去年4月 植栽を手掛ける前は道路側が自転車置き場になっていました。

去年8月 まだ遠慮がちに停めてあった自転車たち。

今年8月 植物も大きく育って自転車が置かれておりません。

 植物たちに頑張ってもらった自転車置場化禁止作戦、成功です!禁止看板を置くよりも心理的な負担もない解決方法ではないでしょうか。

植栽がつなぐ地域・時間

 今年の春くらいから、お手入れ中に声をかけられるようになりました。植物の名前を尋ねられた後に、園芸話に花が咲くこともあります

「いつもきれいね」

「散歩コースを遠周りするようになったんだよ」

「近くに来たら必ず寄るようにしてるのよ」 とのお声は年配の方々

「変わったものが多いのね」とおっしゃる園芸好きの方

 また、別の日のご近所にお住まいの紳士なお方とのやり取り。

 ご自身も植物がお好きとのことで、鉢がずらっと。中には渋い植物もあり、ご主人の植物好きがうかがえます。ままま勝川の植栽を参考にされることもあるとおっしゃっており、嬉しい限りです。

 春に咲いたオルラヤ・グランディフロラ(1年草)、花が終わって種ができ、枯れました。

 枯れたものを片付けるときに、種を地面に落としておけば、来春もきっとオルラヤが咲いてくれるでしょう。こぼれ話ならず、こぼれ種で増えてくれたら、また話の種にしたいと思います。

 植物は言葉は話せませんが、人と人をつなげ、人に楽しみをもたらす素晴らしい力があります。

 これからも、地域のみなさまに喜んでいただけるような「ままま勝川」、地域をつなげる植栽であってほしいと思います。

ままま勝川でみられる植物

ナルコユリ、黄斑グラス、ルドベキア・プレーリーサン、ダイアンサス・ダイアナ、ブルーベリー、アルテミシア・バリエガータ、黄金ミズヒキ、オカメヅタ、ワイルドストロベリー・ユウビウィンド、ミズヒキ、リシマキア・リッシー、ツルニチニチソウ、ナンテン、ヘリクリサム・コルマ、メラレウカ、オルラヤ、ヒューケラ、コプロスマ、オリーブなど。

Written by 笹治(ままま植栽管理)、山田

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