住まいをとりまく生き物環境

 皆さんは、どんな環境にお住まいですか?

 私の現在の住まいは、いわゆる「里地里山」といわれるような、人々が生活のために利用し、形成されてきた環境にあります。「里地里山」は、多種多様な生き物が生息・生育する、生物多様性の宝庫とも言われてきました。

 図は、私の住まいをとりまく環境の断面模式図です。環境要素としては、樹林、河川、畑、草地、水田、水路などの自然的要素と、住宅や道路など人工的要素で構成されています。

喰う-喰われる「食物連鎖」~「食物網」を描く試み

 そんな環境で生活していると、日々いろいろな生き物に出会います。

 ある時は、喰う-喰われる「食物連鎖」のドラマチックな一シーンやその痕跡を目の当たりにし、衝撃を受けます。

 現在、目につく範囲で確認できた生き物データを蓄積中ですが、いづれ、住まいをとりまく環境の生態系を「食物網」として描いてみたいというのが、目下の目標です。

里の生態系の一員としての暮らし

 自然(緑)が身近にある暮らしは、季節の移ろいが感じられて癒される、風が心地よい、など良い面がたくさんある一方で、ヒトにとって不快・不都合なこともあるとつくづく思い知らされます。(不快な生き物、植物につく害虫、落ち葉、雑草…)

 ヒトの住まい環境は、他の生き物(先住民)が棲まう環境でもあります。身近に起こる生き物たちのドラマを見ていると、そんな先住民たちの生態系の一員として加わらせてもらったという感覚が増してきます。

 不快なものをただただ除去しようとするだけでなく、相手の本性(生態)を知り、少しでも愛でる気持ちをもって、共存の道を探りたいと思う今日この頃です。

written by 倉方