特集 カーボンニュートラルは産業革命だ #4

Contents (記事内容) 

  1. 経済の新たな発展の転換と探る契機
  2. 新たなベクトルは多様な発明により生まれる
  3. 自然の叡智から学ぶカーボンニュートラル

はじめに

地球温暖化とは、大気中にある二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンなどの温室効果ガスが増え、宇宙に放出されるはずの熱が地表にたまり過ぎた結果、ある一時期またはある場所の気温が上昇したり、地球全体の気候が変化したりすることです。

経済の新たな発展の転換と探る契機

化石燃料による経済発展のベクトル(向かう方向性)に終止符を打つ新たなベクトル。この契機となるものがカーボンニュートラルなのではないでしょうか。

企業や世界中の人々が立地、生活する地球。地球環境は、現在の化石燃料による経済のあり方では悲鳴を上げている状況です。カーボンニュートラルは、地球温暖化・気候変動による地球環境のダメージ、例えば台風や洪水、海面上昇などの拡大を留め、持続可能な経済成長を促すものとなります。

ボストンコンサルティンググループでは、2020年から2050年までのカーボンニュートラルに向けて、約122兆ドル(約13000兆円)の関連投資が必要になると試算しています。

カーボンニュートラルの市場は、世界中の果たすべき義務として企業や個人が適応せざるを得ない市場であり、「約束された市場」と呼ばれています。

新たなベクトルは多様な発明により生まれる

18~19世紀の産業革命では、蒸気機関の発明が技術的な基幹をなし、その後の成長を支え続けました。これは、社会変化が農業から工業へと変化する、シンプルな構造であったためだと考えられます。

しかし、多様化と複雑化した21世紀の産業において、カーボンニュートラルの実現に向け、工業社会の産業構造の転換・革命を起こすためには、多くの発明が必要になると考えられます。これからは地球環境に配慮した多様な発明により再び産業革命が生じ、新たな成長のベクトルが生まれるのではないでしょうか。

自然の叡智から学ぶカーボンニュートラル

カーボンニュートラルを目指した新しい産業社会や、その方向性を指すベクトルのヒントとなる要素が自然環境のなかにあるのではないかと考えます。具体的には、微生物や昆虫、動物、植物単体、そしてそれらが織りなす生態系システムから多くのヒントがあると考えます。人類は文字を発見した6000年前、さらにその前から文明化が進んでいたと考えると、約1万年程度の思考錯誤の中で現代に至ります。

地球が誕生して46億年。海が形成されて38億年。陸上に生物が上陸して4億年の時が経過しています。その間に絶滅と進化を繰り返し、生き物単体、その集合体である生態系の中には多くの試行錯誤の結果が詰め込まれています。人類の文明化の時間に比べると膨大な時間がかけられた成果がそこにあるのです。

しかし、現代社会では、自然環境との接点が徐々に減りつつあります。カーボンニュートラルという新たな産業革命の契機に向けては、如何に自然環境との接点を増やしていくかが重要な視点となるのではないでしょうか。


TONZAKOデザインは下記のような時にお声がけをいただいています。お気軽にお問い合わせください。

  • 自社独自のカーボンニュートラルやSDGsへの取り組みをしたい
  • 場所選びや周辺のコミュニティとの関係性づくりも相談したい
  • マルシェができるような庭がある施設が作りたいので運営のことまで相談したい
  • 頭の中にある企画を図面やイメージパース、動画にまとめたい
  • 自治体や行政、各種コンペに挑む協業パートナーを探している

弊社は企画から建築設計、ランドスケープデザイン、開発許可、運営補助等の実績のある、珍しいクリエイター集団です。