観葉植物が元気がない原因とは ~日照不足・照度・原因・対策・オフィス・家~

人は本来、みどりに囲まれた環境を好むというバイオフィリアの概念。室内にも元気なみどりがあると、快適性が増したり、ストレスが緩和すると言われています。

でも、グリーンを室内に飾っているみなさん、その植物、元気ですか?

ちょっとドキッとした、そこのあなたに耳寄りな情報です。

この記事ではオフィスなど室内に観葉植物をおくときに注意することなどをご紹介します。

Contents (記事内容)

  1. 観葉植物が元気に育つために
    1. 観葉植物が元気に育つ三大要素
    2. 室内で枯れてしまう原因
  2. 観葉植物に必要な光の明るさを知ろう
    1. 植物はどんな光を求めてるの?
    2. 室内の明るさの目安を知ろう
    3. 観葉植物に必要な照度はどれくらい?
  3. それでも暗い室内でグリーンを飾りたいあなたに
    1. みどりがあるとストレスも緩和されます
    2. 視覚からストレスを緩和しよう

観葉植物が元気に育つために

観葉植物が元気に育つ三大要素

家やオフィスの室内にインテリアグリーンを置いている方はたくさんおられると思います。

お気に入りの観葉植物を買ってきて、好きな場所に飾り、毎日の生活の中にグリーンがあることは小さな楽しみになります。

水やりをして、大事に育てていても元気がない、枯れてしまった、萎れてしまった、間延びしてしまったという経験をした人は少なくないのではないでしょうか。

植物を上手に育てるために、まずは植物のことをよく知ることから始めましょう。

植物の生長に必要な要素は3つあります。

光(日当たり)・水・栄養、これらが適切に揃うことで植物は元気に成長していきます。

室内で枯れてしまう原因

ちゃんとお手入れしているのに観葉植物を枯らしてしまう・・・

それは一体何が原因なのでしょう?

水?日当たり?栄養?

今回は光(日当たり)の問題に絞って話をします。

光は植物が光合成をするのに必要で、光が足らないと葉っぱが少し横に広がり垂れてきます。

これは全部の葉が太陽の光を受けようとして開くという現象です。

それでも光が足らない状況が続くと、だんだんと元気がなくなり、最終的に植物が枯れてしまうのです。

観葉植物に必要な光の明るさを知ろう

植物はどんな光を求めてるの?

まず、光合成の仕組みについて簡単に説明します。

植物の葉や茎にはクロロフィルという化学物質が含まれています。クロロフィルは光合成に必要な光を吸収しています。

クロロフィルが吸収できる光の波長は400nm~700nmです。さらに詳しく調べると、赤色と青色の波長の光をよく吸収し、緑色の波長はあまり吸収しません。植物の生育に必要な光は赤色光(660nm)、形を整えるのに必要な光は青色光(450nm)です。

植物が緑色に見えるのは、緑色の光を吸収せず反射しているからなんだとか!

では、どれくらいの光が必要かを知るためには、ひとつの指標が必要になります。

植物が必要な光は光合成光量子束密度(PPFD)という単位ではかりますが、室内の明るさを測るときに使われる単位は照度(ルクス)です。

明るさを示す照度で、植物の生育に必要な明るさを調べてみましょう。

用語定義単位
照度照らされた場所にどれだけ光が入っているかを表す
明るさの基準
ルクス(Lux)
光合成光量子束密度 (PPFD)400nm~700nmまでの波長領域内の、1秒あたり、
1m2あたりの光子の数
μmol・m-2・sec-1

室内(家・オフィス)の明るさの目安を知ろう

屋外や、家やオフィスなどの室内の明るさはどれくらいなのか、照度と明るさの目安を右にまとめました。

参考資料(http://photon.sci-museum.kita.osaka.jp/publish/text/koyomi/66.html

一般的な住宅の室内は、窓際なら3000ルクス程度、窓際から離れると200ルクス~500ルクス程度しかないと言われています。そこで実際に社内オフィスの明るさを照度計で測ってみました。

照度(ルクス)明るさの目安
100,000雪山・真夏の海岸
100,000晴天 太陽光 昼間
65,000晴天 太陽光 午前10時
35,000晴天 太陽光 午後3時
32,000曇天 太陽光 昼間
25,000曇天 太陽光 午前10時
2,000曇天 太陽光 日の出1時間後
1,000晴天 太陽光 日の出1時間後
1,000パチンコ店内
700~500百貨店売り場
500~400蛍光灯照明事務所
300日の出・日の入り時
300八畳間 30W蛍光灯2灯使用
200~150夜のアーケード
100~50街灯下
15ライター
15~10ろうそく
5市民薄明
1~0.5月明り

晴れたの日のベランダ

午前9時

午後12時

晴れたの日の窓際(高さ50cm)

午前9時

午後12時

晴れたの日の窓際(高さ90cm)

午前9時

午後12時

窓から2m離れた棚の上(高さ90cm)

午前9時

午後12時

窓から3m離れた机の上

午前9時

窓から4m離れた場所

午前9時

午後12時

窓から5m離れた場所

午前9時

午後12時

こうして実際に測ってみると、天気や時刻によって照度は多少変化しますが、屋外、窓際、窓から離れた場所ではかなり照度に差があることが分かりますね。観葉植物を置いている場所がオフィスの窓際か、デスク周りかで、観葉植物が光合成に必要な光を十分に得られているかどうかも変わってきますね。

もしかして元気がない観葉植物は光(日当たり)が足りないのかも?!

でもどの観葉植物がどれだけの明るさ(照度)が必要なのか分からないよ~

という方に、観葉植物に必要な照度をまとめました。

観葉植物に必要な照度はどれくらい?

ほとんどの植物は日当たりが良い窓辺付近の照度が生長に必要になってきます。

実は、今まで光について明るさの視点から、整理してきましたが、太陽光には気温を上昇するという効果もあります。

観葉植物は、熱帯性の植物が多いので、光がもつもう一つの役割、温度も大切になってきます。

植物の生育に必要な照度ごとに、植物が生育するための最低温度を整理してみました。

に長期間オフィスなどを空けるときは、この最低温度も気にしてみてください。

参 考『これからの屋内緑化・マニュアル』

(藤田茂監修、仁科弘重・松本博・宮崎良文・飯島健太郎・伊藤孝己著)

200㏓あれば生育できる植物

500㏓あれば生育できる植物

1000㏓あれば生育できる植物

それでも暗い室内でグリーンを飾りたいあなたに

みどりがあるとストレスも緩和されます

緑があることで気持ちを落ち着かせてオフィスでの仕事や打ち合わせをすることができます。

そうすることで仕事に集中することができるため、新しいアイデアや考え方がどんどんわいてきます。

でもオフィスの配置を考えてみると、窓辺だけにみんなの席や打ち合わせスペースを配置することはできません。

視覚からストレスを緩和しよう

本当の植物のようなフェイクグリーンもリラックスできる効果があるといわれています。(造花、イミテーションプランツとも呼ばれます)

光が確保できない窓際から離れた場所、日当たりの悪い場所に植物を置いてしまうと弱ってしまいます。

そんな場合はフェイクグリーンを置いたらどうでしょう。

そうすると生きものの命を大事にすることと、みどりによるストレス緩和や快適性向上を行うことの両方が成り立ちます。

生き物の命を大切にしながら、みんなの精神的な健康を守りたい方には、こんな商品はいかがでしょう。